まずはテニス、ウィンブルドンから。昨夜は大坂なおみの初戦敗退についてふれるのをすっかり忘れてしまいました。ワタシが帰宅し、テレビをつけた時点で、大坂はすでに第1セットを落としており、第2セットは2-2でした。しかし、第5、第7ゲームでブレークを許し、2-6で完敗。対戦相手のユリア・プティンツェワ(カザフスタン)にはこれで3戦3敗だそうです。相当な重圧があったんでしょうね。ワタシもテレビで見ていて、途中から勝てそうにないなと思ってしまいました。「ウィンブルドンの結果次第ではテニスをやめる、つまり引退すると言いだすのではないかと、正直心配している」という声もあるようで、今後の大坂の動向から目が離せませんね。
一方、男子の錦織圭は、今日(7/2)が初戦。予選から勝ち上がってきたティアゴ・モンテイロ(ブラジル)と対戦し、6-4、7-6、6-4のセットカウント3-0で2回戦進出を決めました。ワタシも職場で、仕事の合間にテレビ観戦していました。勝利の瞬間を見ることはできませんでしたが。錦織はこのまま順当に勝ち進めば、準々決勝の相手はおそらくロジャー・フェデラー(スイス)。グランドスラムで史上最多、20回の優勝を誇るレジェンドです。錦織は、4回戦までをいかに楽に勝ち上がってくるかがポイントになりそうです。
さて。今回は久しぶりに日本プロ野球ネタでいきます。昨季まで2年連続沢村賞の菅野智之(巨人)が今日、中日戦に先発し、シーズン初完封で勝利投手となりました。昨季までの投げすぎの反動もあるのか、今季の菅野は不調でしたが、とりあえずは見事なピッチングだったようです。
これで菅野は12試合に先発して8勝4敗。お気づきでしょうか。菅野は勝敗がつかない試合がひとつもないんですね。メジャーリーグでは今季、ダルビッシュ有(カブス)が5月4日から6月21日まで、先発10試合連続で勝敗がつかないというメジャー最長タイ記録をつくりました(これはこれでかなりレアな記録です)が、それとは対照的です。
今季、セ・パ両リーグで10試合以上先発した投手の“勝敗率”を調べてみました(7月2日現在)。
◎セントラル・リーグ
投 手 (所属) 登板(先発) 勝-敗 勝敗率
山口 俊(巨人) 14(14) 8-2 71.4%
メルセデス(巨人) 13(13) 5-4 69.2%
菅野 智之(巨人) 12(12) 8-4 100%
大瀬良大地(広島) 14(14) 6-5 78.6%
床田 寛樹(広島) 14(14) 5-4 64.3%
野村 祐輔(広島) 11(11) 3-3 54.5%
ジョンソン(広島) 13(13) 6-4 76.9%
今永 昇太(DeNA) 14(14) 8-3 78.6%
上茶谷大河(DeNA) 13(13) 5-3 61.5%
大貫 晋一(DeNA) 10(10) 3-3 60.0%
西 勇輝(阪神) 14(14) 3-7 71.4%
青柳 晃洋(阪神) 13(13) 5-5 76.9%
メッセンジャー(阪神) 11(11) 3-5 72.7%
岩田 稔(阪神) 10(10) 2-2 40.0%
柳 裕也(中日) 14(14) 8-2 71.4%
大野 雄大(中日) 13(13) 5-5 76.9%
ロ メ ロ(中日) 11(11) 5-5 90.9%
小川 泰弘(ヤクルト) 14(14) 3-8 78.6%
原 樹理(ヤクルト) 12(12) 3-7 83.3%
石川 雅規(ヤクルト) 12(12) 2-5 58.3%
高梨 裕稔(ヤクルト) 10(10) 4-4 80.0%
◎パシフィック・リーグ
投 手 (所属) 登板(先発) 勝-敗 勝敗率
千賀 滉大(ソフトバンク)14(14) 8-2 71.4%
大竹耕太郎(ソフトバンク)13(13) 5-2 53.8%
高橋 礼(ソフトバンク)12(12) 7-2 75.0%
美馬 学(楽天) 13(13) 5-3 61.5%
辛島 航(楽天) 12(12) 5-3 66.7%
髙橋 光成(西武) 13(13) 7-5 92.3%
今井 達也(西武) 12(12) 5-6 91.7%
有原 航平(日本ハム) 13(13) 8-4 92.3%
加藤 貴之(日本ハム) 16(12) 4-3 58.3%
金子 弌大(日本ハム) 16(11) 2-5 63.6%
上沢 直之(日本ハム) 11(11) 5-3 72.7%
二木 康太(ロッテ) 13(13) 5-5 76.9%
涌井 秀章(ロッテ) 13(13) 3-4 53.8%
岩下 大輝(ロッテ) 12(12) 3-1 33.3%
ボルシンガー(ロッテ) 11(11) 1-3 36.4%
石川 歩(ロッテ) 10(10) 3-3 60.0%
山岡 泰輔(オリックス) 14(14) 5-2 50.0%
山本 由伸(オリックス) 12(12) 4-3 58.3%
榊原 翼(オリックス) 12(12) 3-4 58.3%
※加藤と金子(ともに日本ハム)の勝敗は先発時のもの。
いやあ~予想より人数が多くて打つのが疲れました。これを見てもわかるように、勝敗率100パーセントは菅野だけです。エースたるもの、こうあるべきだと思います。自分の登板時ぐらい、チームの勝敗はすべて背負わなくちゃ。とはいえ、勝利投手の権利を持って降板後にリリーフ投手が打たれたり、リードされて降板しても味方が同点に追いついて負けが消えたりと、勝敗がつかなくなるケースは多々あります。そんな中、菅野はどこまで勝敗率100パーセントを続けることができるでしょうか。どうせならこのままシーズン終了までいってほしいところです。