大相撲七月場所は今日(7/18)が12日目。前日まで唯一全勝の横綱・鶴竜はすそ払いで西前頭6枚目の千代大龍を下し、初日から無傷の12連勝を飾りました。ワタシも職場のテレビで見ていました。余裕を感じましたね。1差で追う横綱・白鵬も東関脇・御嶽海にもろ差しを許しながら、1分30秒を超える長い相撲の末に寄り切り、1敗を死守しました。
意外なことに、12連勝は鶴竜にとって初のようです。去年の五月場所以来、7場所ぶり6回目の賜杯が現実味を帯びてきました。ただし、今朝の日刊スポーツによると、鶴竜は終盤に弱い、というデータがあります。鶴竜の横綱昇進後の日別勝率が出ていました。
日目 勝-敗 勝率
初 22-6 .786
2 23-4 .852
3 22-5 .815
4 19-8 .704
5 17-8 .680
6 19-5 .792
7 19-3 .864
8 21-1 .955
9 16-6 .727
10 14-8 .636
11 15-7 .682
12 12-9 .571
13 8-12 .400
14 12-8 .600
千 8-12 .400
※休場は除く。12日目は今日分まで。
横綱・鶴竜の13日目以降は過去、28勝32敗で勝率.467。確かに、これを見ると多少心配にはなりますね。13日目は今場所ここまで9勝3敗と好調の西前頭7枚目・友風との対戦。初顔合わせです。そして14日目の相手はおそらく東関脇・御嶽海でしょうか。過去の対戦成績は鶴竜の6勝5敗。千秋楽、白鵬との直接対決(過去の対戦成績は鶴竜の7勝41敗)まで、全勝をキープしたいところでしょうね。
今場所のここまでを振り返ると、貴景勝が初日から休場、大関返り咲きの栃ノ心が勝ち星を挙げることなく休場、さらに豪栄道と髙安も途中休場で、大関が不在となりました。大関が4人以上休場するのは、昭和以降初。由々しき事態ですね。さらに、先場所平幕優勝を果たし、東前頭筆頭に番付を上げた朝乃山も、12日目を終えて5勝7敗と、さすがに苦しんでいます。ここから3連勝して勝ち越すことができるでしょうか。
こうしてみると、現時点では盛り上がりに欠ける場所、と言われてもしかたがない感じですね(実際、今場所3日目に入場券完売を意味する「札止め」が七月場所では3年ぶりに止まりました)。でもまあ、賜杯争いが横綱2人の一騎打ちになるというのは、本来そうあるべき姿でもあります。両横綱とも星を落とすことなく、千秋楽結びの一番を迎えてほしいと思います。