日付変わって7月24日。ついに、東京オリンピックの開幕まであとちょうど1年となりました。来年の今ごろは日本中がすさまじいことになってるでしょうね。
日本でのオリンピック開催は1998(平成10)年の冬季、長野大会以来です。当時も盛り上がりはかなりのものでしたが、今回の東京はその比じゃないでしょう。自国開催となった2002(平成14)年の日韓ワールドカップのときの熱狂を超えるのは確実と断言しておきます。
思うに、ワタシも含めて日本人は皆、オリンピックが大好きなんですね。ワールドカップに日本が初出場したのは、長野オリンピック開催と同じ1998年のフランス大会。まだたかだか20年でしかありません。その点、オリンピックの日本初出場はNHKの大河ドラマ「いだてん」でもふれられていたとおり、1912(明治45)年のストックホルム大会(スウェーデン)と、100年以上の歴史を誇っています。ワールドカップとは、まだまだ年季が違う気がします。
もちろん、歴史だけではありません。日本人がワールドカップよりオリンピックが好きな理由としては、サッカーという単独競技だけでなく、わずか半月(2020年東京オリンピックは7月24日から8月9日までの17日間)の間で、いろいろなスポーツ(競技)の世界一決定戦が見られることが考えられます。東京で実施されるのは、33競技339種目。これだけの数の世界一がひとつの大会で決まるんですから、そりゃ盛り上がりますって。
言葉が適切かどうかはわかりませんが、さまざまなおかずが楽しめる日本特有の“幕の内弁当感覚”といったところでしょうか。どの味で楽しむかは、その人しだい。ワタシは厳選することなく、できるかぎり数多くのおかずを食べたいと思っています。
もっとも、オリンピックは、開催地に立候補する都市が年々減ってきているように、そろそろ曲がり角にきているという指摘もあります。膨大な金はかかるし、大会終了後も施設の維持など、クリアしなければならない問題は山積みです。今回の東京大会も、震災の被災地の方々にとっては、オリンピックより復興を優先させてほしいところでしょう。そう考えるのは当然です。
1年後。東京大会が無事に開幕し、何事もなく閉幕することを願うのみです。