NHK総合で生中継された先日(10/20)のラグビーワールドカップ決勝トーナメント準々決勝「日本×南アフリカ」の視聴率がました。関東地区の平均は41.6%、関西地区は41.4%。関東地区は決勝トーナメント進出を決めたスコットランド戦(10/13)の平均視聴率39.2%を2.4%上回りました。大みそかの「紅白歌合戦」も、今回のラグビーを上回るのは厳しいと思われます。2019年の年間最高視聴率になるのは間違いなさそうですね。
さて。南アフリカに敗れ、準決勝進出ならなかった日本代表選手は今日(10/21)、都内で記者会見を開きました。会見には選手31人全員が出席したようです。今日の会見に限らず、ラグビー日本代表選手のコメントで、ワタシが気になっているフレーズがあります。それは、多くの選手が「犠牲」という言葉を使うことです。主だったものをネットから抜き出してみます。
「この時のために全ての時間を犠牲にして頑張ってきた。本当に最高」(スコットランド戦後の福岡堅樹)
「ベスト8を目標にしてやってきて、今まで4年間いろんなものを犠牲にしてやってきて、まず1つ目標がかなって本当によかった」(スコットランド戦後の稲垣啓太)
「このチームのキャプテンができて誇りに思っている。ベスト8は凄くうれしい。そのために色々な選手が犠牲になって、家族も犠牲にしてやってきた。今後について、しっかり考えていきたい」(今日の会見でのリーチ マイケル)
これだけ頻繁に「犠牲」という言葉が出てくると、ワタシは少しひいてしまいます。今回の日本代表の活躍で、ラグビーをやりたいという子どもたちは増えているようですが、「かなりのことを犠牲にしないとラグビーの日本代表にはなれないんだよ」と言っているようで、大丈夫かな、という気になります。
ワールドカップで勝つのは大変なことです。それは十分わかります。合宿では想像を絶するハードな練習が行われたのも事実と思われます。ということはつまり、選手たちは強制的に「犠牲を強いられた」のではなく、自発的に「犠牲にしてきた」ということなんでしょうね。「犠牲」という言葉が変な方向にいかないことを願います。
日付変わって10月22日。イチローと石橋貴明の誕生日でもあるこの日は今年にかぎり、「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」で祝日となります。ありがたいですね。ワタシはのんびり過ごしたいと思います。