新型コロナウイルス感染拡大防止のため、史上初の無観客で開催中の大相撲三月場所は今日(3/17)が10日目。ワタシは仕事が忙しく、まったくテレビ観戦ができませんでした。あとで結果を見たら、前日まで全勝の横綱・白鵬が西前頭5枚目・阿武咲に金星を配給して初黒星、とあってビックリです。
これで優勝争いは、白鵬と西前頭13枚目・碧山の1敗2人を、2敗の横綱・鶴竜、東関脇・朝乃山、西前頭3枚目・御嶽海、東前頭9枚目・隆の勝の4人が追う展開。俄然面白くなってきましたね。
6人の中で、優勝経験のないのは碧山と隆の勝の2人です。三月場所はよく“荒れる”と言われるので、初優勝が多く出ているのかな、と思ってざっと調べてみました。元号が平成に変わった1989年から去年までの31年間で、三月場所に初優勝を果たしたのは次の3人だけでした。
1993(平成5)年 若花田(東小結、のちの3代目若乃花)
2000(平成12)年 貴闘力(東前頭14枚目)
2014(平成26)年 鶴竜(東大関)
これを多いと見るか少ないと見るかは意見が分かれそうですね。ただ、若花田も鶴竜ものちに横綱になっているので、本当の意味で“荒れた”のは貴闘力が史上初の幕尻優勝を果たした2000年だけ、と言ってよさそうです。
少しさかのぼると、1980年代には三月場所で3年連続初優勝力士が誕生したことがありました。
1984(昭和59)年 若嶋津(東大関)
1985(昭和60)年 朝潮(東張出大関)
1986(昭和61)年 保志(西関脇、のちの北勝海)
こちらも、“荒れた”といっていいのか、ビミョーなところです。ということは今年も、最終的には“荒れず”に終わってしまうんですかねえ。残り5日、最後の最後まで楽しませてほしいところです。