あと約７時間半後の８月10日午前10時、阪神甲子園球場で〝2020年甲子園高校野球交流試合〟が開幕します。これは、周知のように今春中止になったセンバツの出場校に選ばれていた32校を招待し、各校が１試合ずつ行うものです。本来なら８月10日は第102回全国高校野球選手権大会が開幕する日でした。
この交流試合、無理やり感が否めないですね。ワタシは開催しなくてもよかったと思っています。せっかくの機会ですから、甲子園で試合を行わず、高校野球の在り方について、いろいろと議論すべきだったのではないでしょうか。酷暑の中での〝勝利至上主義〟の大会はそろそろ変えていかないといかんですよ。
とはいえ、ことしのセンバツに出場予定だった32校に、なんかしらの見返りが必要、という意見があるのも理解できます。それが今回のような形で決着させた、というところでしょうね。
交流試合は各校１試合のみで、いつものトーナメント戦ではありません。いわばエキシビションマッチ。中には何が何でも勝つ！ どんなことをしても勝つ！ というチームや、将来プロを目指す！ ここでいいところを見せる！ と気合い入りまくりの選手が出てくるでしょうが、ほとんどの選手たちには甲子園でのびのびと、楽しんでプレイしてほしいと思います。
