またまた東京オリンピックへ向けたネガティブ・ニュースが飛び込んできました。
〈東京五輪・パラリンピックの開閉会式の演出を統括するクリエーティブディレクター佐々木宏氏(66)が17日、辞意を表明した。開会式に出演予定だったお笑い芸人、渡辺直美(33)の容姿を侮辱する演出案を考案していたとこの日、文春オンラインが報じていた。
記事によると佐々木氏は演出チーム内のLINEに渡辺が豚に変身する演出案を送っていた。豚にかけて「オリンピッグ」などと書き、豚の絵文字まで使っていたがチーム内の批判を浴び、撤回に追い込まれた〉(日刊スポーツ)
佐々木氏は3月17日深夜、長い謝罪文を公表しました。その冒頭で、演出案についてふれています。
〈出演者の候補として名前が上がっていた渡辺直美さんに対する演出アイデアの中で、宇宙人と地球人の接点的な役柄で、オリンピックの使者的キャラということで、オリンピックの語尾をピッグという駄洒落にして、オリンピッグという名前のピンク色の衣装で、耳がぶたのはどうだろう、というような発案をしました〉
なんなんでしょ、このセンス。自分の中ではイケてるとでも思ったんですかね。こんな人にオリンピックの演出を任せちゃいかんでしょう。あきれるしかありません。コロナも収まる気配はないし、もういい加減に東京オリンピック中止を正式発表してほしいです。
気を取り直して。日本プロ野球ネタでいきます。オープン戦で、阪神のドラフト1位ルーキー・佐藤輝明が大活躍を見せ、連日スポーツ紙の1面を飾っています。今日(3/17)も3試合連続の6号ソロ本塁打を放ち、オープン戦10試合で6発と驚異的なペース。1958(昭和33)年に長嶋さんがつくったオープン戦のルーキー記録7本塁打にあと1本に迫りました。
おそらく開幕戦(3月26日・ヤクルト戦)、佐藤のスタメンは間違いないところでしょう。ぜひ、公式戦でも〝怪物ぶり〟を発揮してくれることを願っています。が、しかし。プレイ以外の部分で、ワタシにとっては気になる点があります。
プロフィールを見たら、佐藤は「第一子長男」のようなのです(弟が2人)。いままで何度かふれてきましたが、日本プロ野球史に残るスラッガーは、大多数が末っ子というデータがあり(長嶋茂雄、王貞治、張本勲、野村克也、山本浩二、ランディ・バース、落合博満、イチロー、松井秀喜、大谷翔平など)、第一子長男は原辰徳ぐらいしかいないんですね。
最近では、2017年秋のドラフトで7球団が競合し、日本ハム入りした清宮幸太郎も第一子長男でした。清宮はお世辞にもここまで、結果を残しているとは言えません。4年目の今季、早くも正念場になっている感じです。
そんなわけで、ワタシは「日本球界で、第一子長男は打者としては大成しない」と現時点で結論づけざるをえません(メジャーリーガーにはバリー・ボンズ、ケン・グリフィーJr.ら、第一子長男にスーパースターがいるので当てはまらないと思われます)。佐藤にはぜひ、日本プロ野球にはびこる〝第一子長男のジンクス〟を打ち破り、球史に名を刻むバッターになってほしい。ひそかに期待しています。