休み明け。今日(9/27)も涼しく感じました。ワタシもほとんど汗をかかず。去年の今ごろはもっと汗だくになっていた記憶があります。その意味で、今年の涼しさはありがたいです。まあ衣替えはまだしばらく先になりそうですが。
さて。第69代横綱・白鵬が現役引退の意向を固めた、との報道がありました。白鵬はもう少し現役にしがみつくものと思っていたので、ワタシにとっては意外でした。七月場所で全勝優勝を飾り、次はあと1勝に迫った横綱通算900勝を目指す、と公言していましたしね。九月場所を全休したことで、十一月場所には間違いなく出場するとふんでいましたが、どうやら右ひざは想像以上にボロボロだったようです。本人の決断を尊重するしかありませんね。
ご存知のように、白鵬といえば数々の史上1位記録を持つ、相撲界の〝記録男〟です。有名どころをざっと挙げてみます。
通算勝利 1187勝
幕内通算勝利 1093勝
横綱通算勝利 899勝
優勝回数 45回
全勝優勝回数 16回
連続優勝年数 16年
連続2桁勝利 51場所
横綱在位 84場所
横綱出場 1019回
横綱連続出場 722回
年間最多勝 10回 ………etc.
白鵬はこのほかにもさまざまな項目で史上1位の記録を保持しています。更新できなかったのは、最年長優勝(旭天鵬の37歳8ヶ月/白鵬は36歳4ヶ月)と連勝記録(双葉山の69連勝/白鵬は63連勝)ぐらい。そうした数ある大記録の中で、ワタシが最も好きなのは、2009、2010年と2年連続で達成した〝年間通算86勝4敗〟です。1年間でわずか4敗とは、もう常識では考えられません。特に、2010年は一月場所で12勝3敗としたあと、残る5場所を74勝1敗(稀勢の里に敗れただけ)という、恐るべし勝率(9割8分7厘)をマークしました。全盛期の強さは、もう形容のしようがないほど圧倒的でしたね。
スポーツのデータ&記録好きのワタシにとって、白鵬はありがたい存在でした。〝孤高の横綱〟〝悲劇の横綱〟などと言われ、晩年は休場の多さや荒々しい取り口に批判が集まっていましたが、それを差し引いても、大横綱であることに変わりはありません。全勝優勝を置き土産に引退するのは、白鵬が最初で最後でしょう。
ただ、前日最後にチラリと書いたように、ワタシは今後の相撲界が少し気になっています。白鵬の引退で、しばらくは照ノ富士1強時代が続くことになるのは明白。現時点で、照ノ富士と他の力士には差があり過ぎです。九月場所、正代と貴景勝の両大関は勝ち越しがやっとで、大関対決は組まれませんでした。両者とも、大関の地位が安泰とはとても言えず、いつ関脇に陥落してもおかしくありません。今年11月で30歳になる照ノ富士も、ひざの具合が心配で、そう長くは横綱を張れない可能性があります。つまりは近い将来、横綱、大関が番付から消えてしまうのではないか、という不安が尽きないんですね。
その不ひて安を解消するためにも、まずは早いとこイキのいい若手が大関に昇進してほしいのですが、その候補として、まだ具体的に名前を上げられる力士はいない、というのが正直なところ。今後の相撲界、大いに心配です。なんとか杞憂に終わってくれることを願って……今夜は寝ます。おやすみなさい。