このところワールドカップネタを続けてきました。何日かぶりで大相撲メインでいきます。十一月場所は今日(11/24)が12日目。例によってワタシは取組をリアルタイムで見ることができなかったので、だいぶ後になって確認しました。
優勝争いは、前日まで1敗で単独トップを走っていた西関脇・豊昇龍が1差で追っていた同学年のライバル・西前頭13枚目・王鵬に敗れ、2敗に後退。この日勝った東前頭筆頭・髙安と合わせ、3人が2敗でトップを並走するかたちです。と同時に、今年三月場所で優勝した東関脇・若隆景が6勝6敗となって今場所の優勝の可能性が消滅。すでに一月場所優勝の西関脇・御嶽海、七月場所優勝の西前頭2枚目・逸ノ城、九月場所優勝の東小結・玉鷲の今場所優勝の可能性もなくなっており、五月場所優勝の横綱・照ノ富士が休場のため、十一月場所はこの5人以外から優勝力士が誕生することが確定となりました。
何日か前に書いたように、年6場所制となった1958年以降、優勝力士がすべて異なるのは1972年(栃東、長谷川、輪島、高見山、北の富士、琴櫻)、1991年(霧島、北勝海、旭富士、琴富士、琴錦、小錦)に続いて3回目です。なかなかのレアケースといえます。
今場所、ここまでトップを走る豊昇龍、髙安、王鵬の3人の中でワタシが賜盃を手にしてほしいのは、惜しいところで何度も初優勝を逃してきた最年長32歳の髙安です。23歳の豊昇龍と22歳の王鵬には勢いがありますが、高安にはなんとかこのチャンスをモノにしてほしいと思います。
そして今回の〝主役〟は東前頭16枚目・照強と、カド番の大関・正代です。まず照強は今日も東前頭10枚目・碧山に敗れ、初日からなんと12連敗。最悪の状況がちらついてきました。本場所が15日制になって以降、幕内で15連敗した力士は、過去に4人います(こちら)。13日目、照強は西前頭10枚目・千代翔馬との対戦。過去の対戦成績は照強の4勝7敗で、最近は3連敗中です。しかも、千代翔馬はここまで5勝7敗とあって、負けるわけにはいきません。史上5人目の不名誉阻止へ、照強は初白星をつかむことができるでしょうか。
一方の正代。今日は結びで西小結・霧馬山と対戦し、寄り切りで敗れました。これで5勝7敗。あと一番負けると、来場所は関脇に陥落します。〝正代推し〟のワタシはもう気が気じゃありません。13日目、正代の相手はすでに3勝9敗と負け越している東小結・玉鷲。過去の対戦成績は正代の10勝12敗、最近1年間は3勝3敗の五分です。今場所、御嶽海の大関復帰がなくなったので、正代が関脇に陥落すると、来場所の大関は貴景勝ひとりとなってしまいます。相撲ファンとしては切ない。なんとしても正代が残り3日に全勝して大関にとどまってくれることを願うのみです。
頼むぜ正代! 底力を見せてくれ!