散髪は年1回。

雑記です。

手切金。

 以下は精選版 日本国語大辞典「手切金」の解説です。

手切金
てぎれ‐きん【手切金】
〘名〙 手切(てぎれ)のための金。特に、男と女がその愛情関係を断つ際に、そのしるしとして相手に渡す金銭。慰藉(いしゃ)料。手切り金。てぎれ。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉一一「おめへがたにゃアたびたびこりてゐるから手切(テギ)レ金(キン)だと思っておれが三十ドルやるから」

 もちろん、ワタシが当事者になったというわけではありません。先ほど、帰宅途中の深夜0時半ごろに通帳記入をしようと地元の銀行へ向かい、自動ドアを入ったときのことです。なにやら封筒が落ちていました。銀行の入り口に封筒。もしかしたら現金が入っているかもしれません。周囲には誰もいなかったので、まずは封筒を見てみると、表に〝手切金〟と書いてありました。わお。ワタシはあくまで念のため、中を確認します。さすがにカラッポでした。

 これはいったいどうしたことか。ワタシが入る直前に、男女間でもめ事があったのでしょうか。男が女に別れを切り出し、自ら手切金を払ったのか、女の側から要求したのか。修羅場が繰り広げられたのか、円満だったのか。どうやら、この銀行のATMで少し前に現金が下ろされ、封筒に入れて渡したものの、すぐに現金だけを抜き出して封筒を捨てた、といったシーンがあったのは確実と思われます。

 初めて見た〝手切金〟と書かれた封筒。いろんなことを想像してしまいます。当事者にとっては大きなお世話でしょうが。こんな落とし物を見かけたら、また取り上げます。

〝手切金〟と書いたのは女性でなく男性のものとワタシは判断しました。しかも、〝金〟の字を見ると、かなり年配の方かと思われます。まあどうでもいいことですね。