散髪は年1回。

雑記です。

逸ノ城初優勝、F伊藤大海は今季初被弾。

 コロナ禍で途中休場の関取が戦後最多の23人と、異常事態となった大相撲七月場所は今日(7/24)が千秋楽。ワタシの予想は当たりませんでした。優勝の可能性を残していたのは3敗の西前頭2枚目・逸ノ城横綱照ノ富士、4敗の大関貴景勝の3人。千秋楽、逸ノ城は西前頭3枚目・宇良との対戦で、照ノ富士貴景勝は結びの一番で直接対決です。

 逸ノ城照ノ富士が勝てば2人の優勝決定戦、2人がともに敗れれば貴景勝を加えた3人の巴戦。どちらかが勝ち、どちらかが敗れれば、勝ったほうが優勝となります。ワタシは巴戦になることを願っていましたが、逸ノ城が宇良に敗れ、最後は照ノ富士貴景勝を下して2場所連続8回目の優勝を果たすことになるだろうと思っていました。

 結果的にその予想は大外れ。逸ノ城は落ち着いていましたね。業師・宇良の上手をがっちり取って動きを止め、寄り切る万全の相撲で完勝。ワタシは宇良が7勝7敗だったので、勝ち越しへ向けていろいろ仕掛けてくるはず、つまり逸ノ城は苦戦するとふんでいたのですが、まったくそんなことはなかったわけです。

 この時点で貴景勝の優勝は消滅。しかし、どうやら貴景勝は気にしていなかったようです。結びの一番、立ち合いから低くぶつかって照ノ富士にまわしを取らせず、押し出しで破りました。見事な相撲でした。ただ、照ノ富士がらしくなかったように見えたのも事実。仮に貴景勝に勝っても、優勝決定戦では力を発揮できなかったかもしれませんね。

 照ノ富士が敗れたため、逸ノ城の初優勝が決まりました。逸ノ城は殊勲賞も受賞。今回の優勝の特記事項をいくつか挙げてみます。

▽1993年4月7日生まれの逸ノ城は、新入幕から所要47場所目で初優勝。旭天鵬(86場所目)、稀勢の里(73場所目)、琴奨菊(66場所目)、玉鷲(62場所目)、貴闘力(58場所目)、栃ノ心(58場所目)、豪栄道(54場所目)、水戸泉(48場所目)に次いで史上9位のスロー記録

▽名古屋での平幕優勝は富士錦(昭和39年)、高見山(昭和47年)、金剛(昭和50年)、琴富士(平成3年)、水戸泉(平成4年)以来、30年ぶり6人目

逸ノ城はモンゴル出身。外国出身力士の幕内優勝は15人目、125度目。モンゴル出身力士の優勝者はこれで8人目、通算95度目

逸ノ城は体重211キロ。体重200キロ台で幕内優勝したのは大乃国小錦、曙、武蔵丸についで5人目

 今年は一月場所が御嶽海(13場所ぶり3回目)、三月場所が若隆景(初優勝)、五月場所が照ノ富士(3場所ぶり7回目)、そして七月場所が逸ノ城(初優勝)と、優勝力士がすべて違っています。ここまできたら、九月場所、十一月場所も別の力士に優勝してほしいところです。

 最後に、大相撲と関係なく、日本ハム・伊藤大海についてふれます。札幌ドームでのロッテ戦に先発した伊藤は、毎回の自己ワーストタイ11安打を浴びながら、7回4失点で今季8勝目を挙げました。この試合、伊藤は2回表、ブランドン・レアードに本塁打を打たれ、規定投球回数に達している投手で唯一だった〝被本塁打ゼロ〟がついにストップ。できるだけ続けてほしかったので、残念でなりません。やはり、規定投球回数を投げて本塁打を1本も打たれずにシーズンを終えるのは至難の業、ということですね⚾

優勝インタビューを受ける逸ノ城です。「優勝できてよかった」は本音でしょう。