散髪は年1回。

雑記です。

大関・貴景勝、決定戦で熱海富士下してV4。

 大相撲九月場所は今日(9/24)が千秋楽。ワタシの描いたシナリオどおりにはいきませんでした。少し、いやかなりガックリきています。

 優勝争いは、前日まで3敗の東前頭15枚目・熱海富士と、4敗の大関貴景勝、東関脇・大栄翔、東前頭7枚目・髙安、西前頭11枚目・北青鵬の5人に絞られていました。熱海富士が勝てば記録づくめの初優勝。敗れれば、最大4人での優勝決定戦になる可能性があります。ワタシは髙安が最後に勝つ、そう願っていたのですが……。

 5人のトップを切って土俵に上がったのは熱海富士。相手は西前頭2枚目・朝乃山です。結果は寄り切りで朝乃山の勝ち。大関経験者の意地を見せましたね。これで優勝決定戦になることが確定。ひとまずこれで第一段階クリアはクリアしたことになります。

 このあと、北青鵬は新大関・豊昇龍に敗れて5敗となり、脱落。豊昇龍は辛くも勝ち越しました。続く4敗同士の大栄翔-貴景勝は激しい突っ張りあいの末に貴景勝が送り出しで勝ち、優勝決定戦進出が決定。そして結びの一番、髙安です。相手は大関・霧島。過去の対戦成績は髙安が6勝4敗と勝ち越していることもあり、必ず勝つものと信じていました。

 しかし、髙安は引き落としで敗れ、またしても初優勝の可能性が消滅。ため息が出ました。やはり髙安は体調が万全じゃなかったようですね。霧島に勝っても、優勝決定は巴戦となり、2番続けて勝たねばならないので、髙安には厳しかったかもしれません。それでも、なんとか勝ってほしかった。髙安の初Vはかなわぬ夢なんでしょうか。

 熱海富士と貴景勝の優勝決定戦は、貴景勝が立ち合いに変化し、はたきこんであっさりと決着がつきました。なりふりかまっていられない感じでしたね。どんなことをしても勝つ、という貴景勝の執念でしょう。注文相撲の大関にガッカリした、という声は多いようですが、ワタシは支持します。

 これで貴景勝は今年一月場所以来、4場所ぶり4度目の優勝です。カド番大関の優勝は2016(平成28)年九月場所の豪栄道以来、7年ぶり9人目。全休明けの大関の優勝は2003(平成15)三月場所の千代大海以来、20年ぶり2人目となりました。

 データ&記録好きとしては、11勝4敗の優勝にもチェックを入れたくなります。調べてみると、11勝4敗の優勝は、1場所15日制が定着した1949(昭和24)年五月場所以降、今回の貴景勝が4例目の最少記録。かなりのレアケースです。

🏆11勝4敗の優勝
1972(昭和47)年一月  栃東(西前頭5枚目)
1996(平成8)年十一月 武蔵丸大関
2017(平成29)年九月  日馬富士横綱
2023(令和5)年九月  貴景勝大関

 ワタシは武蔵丸日馬富士のことは覚えています。武蔵丸は史上初の5人による優勝決定戦を、日馬富士豪栄道との決定戦を制しての優勝でした。

 貴景勝は次の十一月場所が綱取りになるものと思われます。一気に横綱昇進を決めてほしいですね。

テレビ画面からの撮影です。今日の千秋楽、左が大栄翔、右が貴景勝。上からの映像は両者が立っていると一瞬、全裸のように見えます。とにかく明るい安村を思い出しました。