毎年ふれているように、今日10月22日はイチローのバースデーです(とんねるず・石橋貴明も)。1973(昭和48)年生まれのイチローは、今年でちょうど50歳。ワタシはイチローが彗星のごとく登場し、日本プロ野球史上初のシーズン200安打を達成した1994(平成6)年のことをよ~く覚えています。以降、データ&記録好きにとってイチローは常にチェックを入れるプレイヤーでした。
そのイチローが生まれた50年前の1973年10月22日は、日本プロ野球史に残る出来事があった日です。この日はなんと、セ・リーグで巨人が9連覇を達成した日。恥ずかしながらワタシは最近知りました。改めて、この偶然に驚いています。
1973年のセ・リーグは大混戦となりました。64勝58敗7分けの阪神と、65勝60敗4分けの巨人が10月22日のシーズン最終戦、甲子園球場で対戦。この試合に勝ったほうがリーグ優勝(引き分けなら阪神の優勝)となる大一番です。
巨人は長嶋茂雄を欠いていました(10月11日の阪神戦で右手薬指を骨折)。大方の予想では本拠地で戦う阪神を推す声が高かったようです。しかし、試合は巨人が9-0で圧勝。0.5ゲーム差で阪神を逆転し、リーグ9連覇達成しました。試合終了後は暴徒と化した2000人を超える阪神ファンがグラウンドに乱入。巨人ナインは急いでベンチに引き上げましたが、この年三冠王に輝いた巨人・王貞治が下駄で襲われる衝撃的な写真が残っています。
収拾がつかなくなり、巨人・川上哲治監督の胴上げは宿舎の大広間で行われました。今では考えられませんね。さすが昭和、といっておきます。
……この激動の日にイチローは誕生したわけです。50歳になったイチローは今後どうするんでしょうか。日本球界で監督やコーチとしてユニフォームを着る姿は想像がつきませんが、なにか驚くことをやってのけそうな気がします。動向を見守りましょう。