ついに12月に突入です。2023年も残りあと1ヶ月。クリスマスモードからお正月へ、またあっという間に駆け抜けていくんでしょうね。なにかハッピーな出来事が起こることを期待しています。
さて。毎年恒例&年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」です。今日(12/1)、大賞が発表され、「アレ(A.R.E.)」が年間大賞に選ばれました。ワタシはもう、苦笑せざるをえません。
このフレーズは、38年ぶりの日本一を達成した阪神タイガースの岡田彰布監督がオリックスの監督時代の2010年、交流戦で勝利を重ねる中、選手が意識しすぎないように「優勝」とは言わず「アレ」という表現を使ったことが起源です。実際にこの年、オリックスは交流戦で初優勝を飾りました。
今季、阪神で2度目の監督に就任するにあたり、「アレ」が復活。岡田館監督が就任会見で「ずっと優勝は〝アレ〟しか言ってなかったんで。〝優勝します〟とはよう言わないですけど、シーズンが終わるころには楽しみにしてもらったらいいともいますけどね」と宣言し、「アレ」が「優勝」を意味する言葉として浸透していったわけです。
球団が2023年シーズンのチームスローガンを「A.R.E.」に設定したのも大きかった感じです。AはAim(エイム)で目標、RはRespect(リスペクト)でチームの先輩やOBを敬う気持ちを大切に、EはEmpower(エンパワー)で個々のパワーアップ。読み方は「エー アール イー」ですが、ローマ字読みすれば「アレ」となります。そして実際に阪神は勝ち進み、日本一にまで上り詰めました。
ワタシも「アレ」が流行らなかった、とはいいません。ただ、やはり年間大賞とするのはどうかと思います。というのも、野球界から年間大賞に選ばれるのは2021年の「リアル二刀流/ショータイム」、去年の「村神様」に続いて3年連続。これを快挙、とするメディアがありましたが、ワタシは逆にこっぱずかしい。
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今年のノミネート30語が決まったときにも危惧していましたが(こちら)、選考委員に発言権のある〝昭和の野球大好きおじさん〟がいて、彼が幅を利かせて決めたのでは、という気がしてなりません。ベースボールファンとして、なんともいえない気分に苛まれています。
このほか、TOP10に入った言葉は次のとおり。
新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
OSO18/アーバンベア
蛙化現象
生成AI
地球沸騰化
ペッパーミル・パフォーマンス
観る将
闇バイト
4年ぶり/声出し応援
ワタシが個人的に選ぶならジャニーズ問題で決まりでしたが、TOP10には入らず。ま、当然といえば当然ですかね。来年の年間大賞が野球関連でないことを今から願って、今回は締めます。