建国記念の日の今日2月11日午前3時半、“ノムさん”こと野村克也が虚血性心不全のため亡くなりました。84歳でした。
ノムさんは南海、ロッテ、西武で1980年まで名捕手として活躍。1970~77年は南海で選手兼監督としてチームを率い、73年にはリーグ優勝を果たしました。ワタシもノムさんの現役時代は覚えています。が、パ・リーグのテレビ中継はほとんどなく、記憶にあるのはオールスターでのプレイですね。1965年には2リーグ制後初の三冠王に輝き、通算657本塁打は歴代2位。通算1万1970打席、通算1万472打数、通算113犠飛、通算378併殺打は日本プロ野球記録です。ほかにもベストナイン最多の19回、捕手として2リーグ制初の全イニング出場(1963年、150試合)、本盗7回など、数々の渋い記録を持っています。1977年には映画「野球狂の詩」(主演・木之内みどり)に本人役で出演していました。
記録マニアとしては、通算出場試合(3017)が1位でなくなったのが残念でなりません。2015年、同じ捕手の谷繁元信に抜かれてしまいました。“谷繁ごときがノムさんの記録を抜くとは”とムカムカきましたね。そう、ワタシの中で日本プロ野球オールタイム№1捕手はノムさんなのです。
引退後は解説者を経て、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務め、ヤクルト時代にリーグ優勝4回、日本一3回。監督として3204試合(1565勝1563敗76分け)は三原脩の3248試合に次ぐ2位、勝利数は5位、敗戦数は歴代最多です。そして、選手と監督の両方で3000試合はノムさんだけの誇れる記録。30代から70代まで監督を務めたのもノムさんのみです。
最近のノムさんを見ていて、もう長くはないかもな、とは思っていました。3年前の12月、サッチーこと沙知代夫人に先立たれた(死因は同じ虚血性心不全)のも大きかったようですね。
ノムさんの死。自分でも意外なくらい、ダメージを受けています。日本プロ野球史に残る偉大な選手・監督の死を悼み、今夜は寝ます。