散髪は年1回。

雑記です。

日米ベースボール頂上決戦、始まる。

 まずはMLBワールドシリーズから。現地時間10月27日(日本時間10月28日)、テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われたレンジャーズ(アメリカン・リーグ覇者)×ダイヤモンドバックスナショナル・リーグ覇者)の第1戦は、劇的な展開になりました。

 我が家ではBS放送が見られないので、ワタシはネットで追います。初回、レンジャーズは2点を先制しますが、3回表、ダイヤモンドバックスが3点をとって逆転。5-3とダイヤモンドバックスのリードで終盤戦へ入り、ワタシはレンジャーズの負けを覚悟しました。これで早くもワタシが願う〝ヌケヌケ〟で最終的にレンジャーズが初のワールドシリーズ制覇、の目論見は崩れ去る、と思ったのです。

 ところがどっこい。そうはなりませんでした。レンジャーズは2点を追う最終回、2番コリー・シーガーがライトへ起死回生の同点2ランを放って追いつくと、延長11回裏1死、ホセ・アドリス・ガルシアがライトへサヨナラ本塁打! いや~やってくれますねえ。レンジャーズはリーグチャンピオンシップシリーズ、アストロズに本拠地で3連敗していましたから、久しぶりの勝利。地元ファンの盛り上がりは最高潮だったでしょうね。

 なお、サヨナラ本塁打を放ったガルシアは、今季アメリカン・リーグ大谷翔平エンゼルス)に次ぐ39本塁打を記録し、ポストシーズンでも絶好調です。元巨人、と出ていたので調べてみたら、2016年に所属し、4試合に出場して7打数ノーヒット、3三振でした。ワタシはまったくといっていいほど記憶にありません。

 キューバ出身のガルシアは当時23歳。4ヶ月で契約解除となったあと、帰国の際に乗り換え地のフランス・パリでドミニカ共和国に亡命し、2017年にカージナルスマイナー契約を締結します。しばらくは芽が出なかったものの、2021年にレンジャーズで31本塁打&90打点と結果を残すと、昨季も27本塁打&101打点、今季は39本塁打&107打点をマーク。メジャートップクラスのスラッガーへと上り詰めました。見切りをつけてくれた巨人に感謝してる、と本人が思っているかどうかはわかりませんが、見事な変貌ぶりです。

 そして日本シリーズは、阪神セントラル・リーグ覇者)×オリックスパシフィック・リーグ覇者)の第1戦。舞台はオリックスの本拠地京セラドーム大阪です。ワタシは家族の了承をとり、自宅でテレビ観戦しました。

 オリックスの先発は3年連続投手4冠のエース・山本由伸、阪神は今季防御率1位の村上頌樹です。投手戦になるものと予想されました。1回、山本は2番・中野拓夢に安打を許すも無失点。その裏、村上もあっさりと三者凡退に抑えます。ワタシはオリックスの1番が池田陵真と知り、中嶋聡監督は何を考えているんだろう、と思いました。大抜擢、といえば聞こえはいいですが、今季一軍でわずか12試合の出場しかない20歳に、大一番のトップバッターを任せるとは。これは阪神に流れがいくな、という気がしましたね。

 2回、3回は両チームとも三者凡退。オリックスは早打ちが目立ちます。4回表、山本は内野安打と失策で無死一・二塁のピンチを迎えますが併殺打と三振で無失点。その裏、村上はまた三者凡退。ここまで一人のランナーも許しません。ワタシは村上が大記録をつくるかも、そんなことを思い始めます。

 試合は5回表、ついに均衡が破れました。阪神はこの回先頭の5番・佐藤輝明がセンター前へ安打を放つと、二塁へ盗塁。これがききましたね。犠飛で三塁へ進み、7番指名打者・渡邉諒のセンター前安打で佐藤が生還。その後も阪神は打線がつながり、この回4点を挙げました。正直、これで勝負あり、でしたね。

 村上は5回裏、オリックスの4番・森友哉に初安打を許し、その後1死一・二塁のピンチ。ここでオリックスが1点でも取れば試合はわからなくなります。しかし、7番マーウィン・ゴンザレスは粘った末にセカンドフライ、8番・若月健矢はサードゴロで無得点。画面上からもオリックスファンのため息が聞こえてきました。

 6回表、山本は続投。が、阪神打線の流れを止めることはできず、この回途中でマウンドを降ります。山本は5回2/3を投げ、被安打10、奪三振7、与四球1、失点・自責点は7で、失点7は自己ワーストタイ、自責点7は自己ワーストでした。そういえば山本はクライマックスシリーズのファイナルステージ第1戦でもロッテに5失点。ここにきての打たれっぷりが心配されます。

 7点のリードをもらった村上は余裕のピッチングを見せます。6回裏は2本目の安打を許すも続く打者を併殺打、7回裏も三者凡退に抑えてお役御免。7回を投げ、被安打2、奪三振4、与四球1、無失点、投球数はジャスト100球でした。

 阪神は9回表にも1点取って8-0。トドメですね。その裏、オリックス打線は三者連続三振でゲームセット。まさかこんな大味なゲームになるとはわからないもんです。

 データ的なことにふれると、阪神岡田彰布監督はこれが監督として日本シリーズ初勝利。2005(平成17)年、ロッテに屈辱の4連敗した過去は払しょくされましたかね。そして、阪神日本シリーズ敵地での連敗が9でストップ。さらに、阪神が第1戦、敵地で完封勝ちしたのは球団唯一の日本一に輝いた1985(昭和60)以来2度目とあって、これは阪神にとっては吉兆といえるかもしれません。過去73度の日本シリーズで、先勝チーム(△○を含む)は45度優勝しているので、〝日本一〟になる確率は62%です。

 対照的にオリックス・山本には〝負〟のでデータが並びます。日本シリーズは3年連続の開幕投手で、これが4試合目の先発でしたが、いまだ白星なし。日本シリーズ開幕投手を3度以上は10人目で、3年以上連続は1969~72年堀内恒夫(巨人)、1976~78年山田久(阪急)、2017~20年千賀滉大(ソフトバンク)に次いで4人目となりますが、白星なしは山本だけのようです。今シリーズで2度目の登板があるのかどうか。このまま渡米するのは本人もイヤでしょうから、ぜひとも投げてほしいですね。

 山本が登板するには、シリーズが接戦になる必要があります。そのためにも、第2戦、オリックスは落とせませんね。日曜日もワールドシリーズ日本シリーズ、堪能させてもらいましょう。

 ……時刻はもうすぐ5時。途中、NHK総合で「ワールドシリーズハイライト」を見たこともあり、なんやかやで時間がかかってしまいました。それでも、悲壮感はありません。このあと、もう少しなにか録画していたビデオを見て、寝ることにします。

日本シリーズのゲーム終了直後、テレビ画面から撮影しました。右上、「LIVE」の文字が反転していますね。