珍しく土曜日の夜、まともに過ごしています。というのも、夜にパリオリンピックのリアルタイムでチェックしたい競技が重なっていたから。ただ、現座の時刻は深夜4時半過ぎ。最後に見た柔道の混合団体決勝で、ぐったりしてしまいました。
決勝の顔合わせは「日本×フランス」。前回東京大会と同じです。東京では大方の予想を裏切り、フランスが勝って金メダルを獲得。リベンジを期す日本は今大会、好スタートを切りました。
[第1試合/男子90キロ級]
村尾三四郎 〇 一本勝ち ● マキシムガエル ヌゲアプアンブ
[第2試合/女子70キロ級]
高山 莉加 〇 技あり ● ロマヌ ディコ
村尾は落ち着いていましたね。延長に突入後、見事な一本勝ち。続く高山は1つ上の階級で銅メダルを獲得した重量級のディコとの対戦ということもあり、苦戦するものと思われました。しかし、その予想に反して技ありを奪って逃げ切り。これで2連勝、金メダルまで残り4人であと2勝です。
[第3試合/男子90キロ超級]
斉藤 立 ● 一本勝ち 〇 テディ リネール
見ていて正直、斉藤が勝てそうな雰囲気はありませんでした。指導2つを受けながらなんとか延長に持ち込んだものの、最後は怪物リネールに一本負け。それでもまあ、斉藤には酷ですが、これは想定内でしょう。
[第4試合/女子57キロ級]
角田 夏実 〇 一本勝ち ● サラレオニー シシケ
48キロ級の金メダリスト・角田に対し、シシケは2階級上の57キロ級。とはいえワタシは角田が負ける気がしませんでした。得意の巴投げを見舞い、シシケをひっくり返します。ビデオ判定の結果、一本勝ち。これで日本は3勝目、金メダルまであと1勝です。次は66キロ級で連覇を果たした阿部一二三ですから、必ず決めてくれると思っていましたね。
[第5試合/男子73キロ級]
阿部一二三 ● 一本勝ち 〇 ジョアンバンジャマン ガバ
阿部の相手は1階級上のガバ。早々にガバが指導を2つ受け、あとひとつで反則負けの状況に追い込まれます。このあともワタシの目にはガバが指導を受けてもおかしくない場面があったように映りましたが、主審はあえて出さなかったような感じ。反則で金メダルが決まるのを避けた、というよりは開催国に気を遣ったといっていいでしょうね。試合は死闘となり、阿部は鼻血を出したあとにスタミナが切れたようでした。最後は延長4分52秒、すくい投げを浴びて一本負けしました。
これで日本の3勝2敗。なんとか次で決めてほしい。日本中がそう思っていたはずです。
[第6試合/女子70キロ級]
髙市 未来 ● 技あり 〇 クラリス アグベニェヌ
髙市の相手は同階級の63キロ級銅メダリスト、アグベニェヌ。両者激等の末、延長に突入します。結果、技ありで敗れました。
3勝3敗の五分となり、勝負は第7試合の代表戦で決着。対戦はコンピューターによるルーレット方式で6階級のなかから無作為に選ばれます。なんとしても男子90キロ超級になることは避けてほしい。これも日本中の総意だったでしょう。
ところが、デジタルルーレットが止まったのは、「+90Kg」のところ。うわ~よりによって。ホントかよ。やらせじゃないの。多くの日本人がそうつぶやき、そして日本の銀メダルを覚悟したと思われます。
[第7試合/男子90キロ超級]
斉藤 立 ● 一本勝ち 〇 テディ リネール
斉藤は粘りを見せましたが、リネールの壁は分厚く、高かったですね。6分を超える死闘。両者指導2つをもらい、最後は斉藤が大内刈りで一本負けしました。第3試合に続いて連敗。ふう。力が抜けました。
逆転負けした日本は2大会連続の銀メダル。有観客で完全アウェイのなか、よくやった、とは言いたくありません。それでも結果は受け止めないといけませんね。
柔道の混合団体のほか、ワタシが今日(8/3)、リアルタイムでチェックしたのは、卓球女子シングルスで早田ひなが銅メダル獲得、バドミントン女子ダブルスで志田千陽・松山奈未ペアが銅メダル獲得、そしてサッカー女子決勝トーナメント「日本×アメリカ」でなでしこジャパンが延長戦の末、0-1で敗れ、準決勝進出を逃したこと。さすがにおなかいっぱいになりました。
パリオリンピックの閉幕は8月11日。もうしばらく、こうした日々を続けることになりそうです。