このところパリオリンピックネタが続いたので、気分を変えて日本プロ野球をテーマにいきます。
今朝(8/5)のスポーツ紙、両リーグの打撃成績を見てあ然としました。
というのも、セ・リーグに3割打者がいなくなっていたのです。これは前日まで打率.315だったサンタナ(ヤクルト)が規定打席から外れたため。8月4日時点で打率トップに立つのは丸佳浩(巨人)で、.297(350打数104安打)。10傑の内訳は、.290台が3人、.280台が3人、.270台が4人と、歴史的な低打率となっています。
近年、日本球界は投高打低が続いているとはいえ、これは由々しき事態。7月のオールスターゲームが2試合とも激しい乱打戦になったときは後半戦、少しは打高投低に変わっていくかも、と思われましたが、どうやらその傾向はありませんね。
過去、打率2割台の首位打者は1942(昭和17)年の呉波(巨人)の.286(370打数106安打)ひとりだけです。呉波は翌1943(昭和18)年、呉昌征と改名して2年連続首位打者を獲得しますが、打率は.2997(297打数89安打)。公式記録では4桁目からは四捨五入するので、辛うじて.300と3割打者となりました。このころ太平洋戦争に突入していた日本では物資が困窮、ボールも使い回しで飛ばなくなっていたようです。
ワタシは以前、ソフトバンクの柳田悠岐が「近い将来、3割打者はいなくなる」と何かでコメントしていたような記憶があったので、今回ネットでチェックしてみました。すると、それはワタシの勘違い。同じソフトバンクでも、投手の千賀滉大(現メッツ)の言葉でした。
〈ただ、僕はこの先、3割打者が存在しなくなる時代が来ると思っています。なぜなら、投手はいろいろ勉強し、情報を入れ、トレーニングに生かす環境が整っているからです。各数値を見ても平均球速や変化球のスピード、変化量とあらゆるものが上昇しています。
一方の打者もトレーニング方法や打撃に関する情報はたくさんあるものの、打つ、走る、守るといった感じでこなす必要のある練習量が単純に多いので、急速に進化を遂げる投手に対応するのは容易ではない。そんな時代なのかなと〉(2022.05.03 06:00 西スポWEB OTTO!)
千賀の予言が早くも当たってしまうのでしょうか。今後のバッター陣の奮起を望みます。