日本時間10月16日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたMLBのポストシーズン、ナショナル・リーグのリーグ優勝決定シリーズ第3戦は、アウェーのブルワーズ(中部地区1位)が4-0でドジャース(西部地区1位)を下し、2勝1敗としました。リーグ優勝決定シリーズは4勝先勝なので、ブルワーズはあと2勝で36年ぶり2回目のワールドシリーズ進出が決まります。
アメリカン・リーグの2チーム(レッドソックス、アストロズ)を含め、ここまで勝ち残っている4チームのうち、過去にワールドシリーズを制したことがないのはブルワーズだけ。過去、2-3-2(ホーム2試合、アウェー3試合、ホーム2試合)の7回戦制では、“アウェーでの第3戦で2勝1敗とリードしたチームが75㌫の確率で勝ち上がっている”というデータがあるようで、期待が高まりますね。
現在のブルワーズは、1969年、アメリカン・リーグの球団拡張の際にシアトル・パイロッツとして発足しました。しかし、わずか1年で経営が行き詰まり、身売り話が浮上。ミルウォーキーへ本拠地を移転し、同地がビールの町で有名なことから「ブルワーズ(醸造者たち)」として再出発することになります。
1970年代は低迷が続いたものの、のちに殿堂入りするロビン・ヨーントやポール・モリターら自慢の強力打線の活躍で、1982年に初の地区優勝。リーグ優勝も果たしましたが、ワールドシリーズではカージナルスに3勝4敗で惜敗しました。以前にも書いたとおり(お気に入りTシャツ。 )、ワタシはこの時代のブルワーズのロゴマークやユニフォームがお気に入りです。
その後、1998年には地区再編により、アメリカン・リーグ中部地区からナショナル・リーグ中部地区へ移動。2001年には新球場ミラーパークがオープンします。2008年にワイルドカードながら26年ぶりにポストシーズンに進出し、2011年には地区優勝。2008年は地区シリーズでフィリーズ、2011年はリーグ優勝決定シリーズでカージナルスに敗れ、ワールドシリーズ進出を逃しました。
7年ぶりに地区優勝を果たした今季、初のワールドシリーズ制覇はなるのでしょうか。ブルワーズの今後に注目です。