現地時間6月11日(日本時間6月12日)、ここまでメジャー最低勝率のアスレチックス(A's)が、米ウィスコンシン州ミルウォーキーのアメリカンファミリーフィールドで行われたブルワーズ戦に8-6で逆転勝ち。2年ぶりの5連勝を飾り、敵地で今季初の〝シリーズスイープ(全勝)〟を達成しました。データ&記録好きとしては、やはり取り上げないわけにはいきません。
少し前に書いたように(こちら)、今季のアスレチックスは開幕から負け続け、6月5日時点で12勝50敗の勝率.194。シーズン130敗ペースと悲惨な成績でした。しかし、翌6月6日にパイレーツに11-2で大勝して連敗を脱出すると、そこから今日まで5連勝。17勝50敗の勝率.254で、シーズン120敗ペースと、やや持ち直してきました。
アスレチックスは現地時間6月12日(日本時間6月13日)からホームのオークランドコロシアムで、レイズとの4連戦のスケジュール。これはなかなか興味深い対戦です。今季のレイズはアスレチックスと対照的に、開幕から13連勝と絶好のスタートを切り(こちら)、その後も好調をキープ。今季はここまで48勝20敗で、メジャートップの勝率.706を誇っています。
メジャー最高勝率(レイズ)とメジャー最低勝率(アスレチックス)の対決は今回、どちらに軍配が上がるのか。アスレチックスが連勝を伸ばし続けたら痛快極まりないですね。
……今季アスレチックス入りした藤浪晋太郎にもふれておきます。藤浪は今日のブルワーズ戦にも5-3の8回から4番手で登板し、先頭のクリスチャン・イエリチをセカンドゴロに打ち取ったあと、2者連続四球を出して降板。代わった投手が後続を抑えたので無失点だったものの、相変わらず不安定な投球でした。藤浪のここまでの成績は以下のとおり。
登板:21(うち先発5)
勝利:3
敗戦:6
投球回数:34.0
被安打:38
被本塁打:5
与四球:29
与死球:4
奪三振:34
失点:43
自責点:42
被打率:.279
防御率:11.12
3勝はチーム最多、6敗もチーム最多タイなのはよしとして、やはり防御率がヒドすぎますね。正直、よく戦力外にならないなと思いますが、もう今季のアスレチックスは諦めモードなんでしょう。藤浪が今後も起用されることは間違いなさそう。となると、チラついてくるのはワースト記録です。
確実なウラはとれていませんが、どうやらシーズン30イニング以上投げて防御率11.12は、現時点でワースト4位にランクされる模様。シーズンはまだ95試合も残っていますから、このままだと藤浪がワースト1位に名を残す可能性もあります。
とはいえ、防御率11点台を維持するのは至難の技です。1イニングで2点以上取られないかぎり、下がりますからね。何試合か無失点ピッチングを続けると、防御率は一気に改善されます。藤浪の快投を期待しましょう。